こんにちわ、majoです。
みなさん、サッカーの試合で、「ぐるぐる」と言われている「トルメンタ」ってご存知ですか?
現在、全国高等学校サッカー選手権大会開催されています。
そこで、山口県の「高川学園」が試合で、(別名「ぐるぐる円陣」とか言われていますが)6人ぐらいの選手が、手をつないで、ぐるぐる回ってゴールを狙う戦術です。
これを「トルメンタ」と言います。スペイン語で「嵐」という意味です。
英語では「トルネード」ですね。
私も、試合の動画を見て、びっくりしました。
今回は、この「トルメンタ」と、それを生み出した高川学園、また、そこのサッカー部の「部署制度」について調べてみました。
トルメンタが生まれるまで
まずは、このトルメンタがどんな戦法なのか、観ていただきましょう
このトルメンタの初披露は、2021年11月7日に行われた、山口県大会の準決勝の対 聖光高校でした。
この会は、見事にトルメンタで、ゴールを決めて勝利しました。
トルメンタはいろいろなバージョンがある!
観て頂くのは、全国高等学校サッカー選手権大会の2021年12月29日の対 星陵戦です。これで全国に知れ渡りました。
【高校サッカー】山口県 高川学園さん、フリーキック前に突然輪になって踊り出しゴールを決める
(その後、強豪星稜に4-2で勝利)pic.twitter.com/zBe04WqSoi— 滝沢ガレソ🐯🎍 (@takigare3) December 30, 2021
次は、「ダブルリング」バージョン
12月31日 対 岡山学芸館高校
ニッパツ三ツ沢球技場
高校サッカー選手権
2回戦
岡山学芸館対高川学園
高川学園のFK
1回戦では1個だった輪が2個になってる🤔
ゴールラインからの折り返しを頭で決めて2点目を上げた高川学園 pic.twitter.com/omONWHXJhH— kikuchin@Kikuchin (@kikuchin1207) December 31, 2021
こちらは、「6人バージョン」
1月2日 対 仙台育英高校
同じく 対仙台育英高校戦 「列車」バージョン
少し、短いですが、いろいろなバージョンがありますね。
トルメンタ誕生!
高川学園のサッカー部は100人以上いる大所帯です。
そして、そのサッカー部には、部署制度と言うのがあります。
詳しくは後述しますが、今回のトルメンタは、そこの「強化部」と「分析部」が共に組んで、いろいろ分析した結果を、トップチーム選手たちに共有してもらったことが、成功の鍵でした。
そして、その結果を、主軸以外の選手にも、共有してもらい、皆の意見を聞き、情報を集約し、また、選手の練習につなげるという事をやって来ました。
そんな中で、エースの中山選手が、ピンと来たのでしょう。
「何人かで、手をつないで、ぐるぐる回ってみようよ」
みんなは、ふざけているのかと思いましたが、「面白いかも」という事で、トルメンタが始まったのです。
もちろん、すぐには完成しません。練習に練習を重ね、「これは行けるかも」と確信をつかんだという事です。
試合を重ねるごとに、いろいろな場面のパターンも考え、バージョンも増えました。
もちろん、これだけにこだわることなく、相手を見てアイデアを加えていきました。
ですから、これからも、どんどん成長する戦術なのかもしれません。
「部署制度」とは?
先程も、申し上げましたが、サッカー部員は、100人を越えます。
当然、試合にも出れない部員が大半を占めます。そこで、高川学園サッカー部では、全部員が参加する「部署制度」を設けてます。
全部員が様々な部署を設定して、その部署ごとにサッカーコートの外での役割を持ちます。
試合には出れないが、自分も大事なチームの一員なのだ、という自覚が出来るという事でした。
中には、ユニークな「農業部」は、地域の交流を図るために、自分たちで農作物を作ります。
「おもてなし部」は、取材の来客者等に、ドリンク等でおもてなしをします。
トルメンタは、先ほど述べました「強化部」と「分析部」が連携して結果を出しました。
このほかにも、「生活部」「グランド部」「道具部」「総務部」「審判部」などがあり、それぞれが活躍して、お互いに意見交換等をしているという事です。
面白いですね。
海外の反応は?
海外からの反応もありました。
攻める選手たちが円陣を組んだトリッキーなFKの動画がSNS上で拡散し、海外メディアから「日本サッカーの驚くべき瞬間」と絶賛の嵐が巻き起こっている。
この動画がネット上で拡散。ロシア放送局「ロシア・トゥデー」は「これは史上最も奇天烈で効果的なFKルーティン?」の見出しで記事を掲載した。本文には「日本のサッカーチームの特別にユニークなFKのルーティンがバズり、インターネットを興奮させる」「日本の高校が、今まで見た中でも非常にユニークなセットプレーのルーティンで得点」とつづっている。
英紙「デイリー・メール」も「日本のサッカーチームのアメージングな瞬間 素晴らしいFKルーティンでダンス……そしてゴール!」と報道。「日本の高校で生まれたこのFKからの得点を見た後、プレミアリーグのクラブが元日にこのセットプレーを再現しても驚くなかれ」「衝撃的な動きを見せた」と驚愕した様子で伝えている。
引用:THE ANSWE
海外では、素直に喜んで、驚いてくれますが、日本では、まだまだ受け入れることのできない戦術のようで、かなりシビアな言葉も聞きます。
しかしながら、高校生が自分たちの発案でつかんだ、「トルメンタ」は、誇らしいと思います。
まとめ
私は、正直、サッカーの戦術などは、詳しくは無いのですが、今回の「トルメンタ」をみて、高校生らしい発想で、きっとサッカーが楽しくて仕方がないのではと思ってしまいます。
残念ながら、1月8日の準決勝で、青森高校に負けてしまいました。
「トルメンタ」を発動するチャンスは、なかったようです。
どちらにしても、青春を謳歌している彼らたちは、また、新しい挑戦をしてくれるでしょう。
たのしみです。
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